引越しは何かとお金がかかるもの。
できるだけ引越し業者に支払う引越し費用を安くしたいと考える方は多いでしょう。
ここでは引越しにかかる料金を把握することで、少しでも引越し料金を安くする方法をまとめてみましょう。
目次
引越しの見積もり書とは?
引越しをする際には引越し業者に引越しを依頼するケースがほとんどでしょう。
引越し業者に依頼する場合、各引越し業者に見積もりを依頼して、その見積もり額で引越し業者を決める人が多いです。
引越し業者の見積もり書ってどんな感じなの??
引越し業者の見積もり書
引越し業者に依頼する見積もり書は、住所や作業内容など、引っ越し当日に行われる引越し作業の内容をもとにして算出された引越しの概算の価格が記載されている書類になります。
この引越し見積もり書の金額をもとに依頼するのかの検討材料となり、一般的に引越しの見積もり書は無料で業者側が作成してくれることになります。
引越し見積もり書と引越し契約書の違いに注意!
引越し料金が記載されている書類は見積もり書以外に契約書の場合もあります。
へ~そんなんだ~!
まずは金額をチェックする書類が見積もり書なのか、契約書なのかはきちんと確認しておくようにしましょう。
契約書の場合は引越し業者と引越し作業の契約を結んでいる書類になりますので、了承しサインをしている場合、キャンセルをしてしまうと解約という状況になるため、キャンセル料を請求される場合もあります。
逆に引越しの見積もり書であれば見積もり段階なので契約はしておらず、見積もり書を請求した時点では何もキャンセル料なども一切発生しません。
国民生活センターでも複数の引越し業者から見積もりを取って比較してから引越し業者選びをするようにとすすめが出ていますが、引越し業者を決める際には即決するのではなく、冷静になってから判断をするようにしましょう。
ただ引越し業者によっては見積もり書=契約書になる場合もあります。
その場合は見積もり書に了承サインを書くことで契約が成立したことになります。
訪問見積もり時は特に、その場でサインを迫られることが多いです。
その場で引越し契約のサインをした場合には、見積もり書の複写が1枚もらえるでしょう。
引越し見積もり書の内訳
引越し業者によって見積もり書の内容は、多少の違いがありますが、大きく分けると引越し料金の内訳は以下の内容になります。
運賃
実費
割増料金
付帯サービス(オプション料金)
引越しの見積もり書の内訳の内容と、それぞれの相場について以下に紹介していきます。
運賃
見積もり書に記載されている運賃とは、引越しの荷物を運ぶための運送料金にあたります。
運賃は、荷物量×距離で増減額が定義されているので、この運賃自体は各引っ越し業者ごとにそれほど金額のばらつきがみられません。
また運賃は、国土交通省が定めている金額に準拠した金額で設定されています。
運賃は、トラックを使用した時間制運賃率やトラックを移動させた距離制運賃率の二通りの方法によって基本運賃というものが決められています。
引越しの距離が100㎞未満の場合は、トラックをどれだけの時間使用したか?という時間制運賃率が採用され、引越しの距離が100㎞を超えると距離制運賃率が採用される仕組みになっています。
時間制運賃率
距離制運賃率
時間制運賃率の料金の目安
時間制運賃率法に関しては、トラックを使用した時間と引越しの作業時間になります。
4時間制 | 8時間制 | 8時間以上 (時間毎) | |
---|---|---|---|
1t車 まで | 15380円 | 25620円 | 2590円 |
2t車 まで | 16940円 | 28440円 | 2800円 |
3t車 まで | 18160円 | 30360円 | 3000円 |
4t車 まで | 20110円 | 33520円 | 3190円 |
5t車 まで | 21380円 | 37120円 | 3370円 |
6t車 まで | 22570円 | 39520円 | 3660円 |
8t車 まで | 25420円 | 43560円 | 4090円 |
10t車 まで | 27850円 | 47600円 | 4540円 |
12t車 まで | 30250円 | 52030円 | 4800円 |
参考:関東運輸局
距離制運賃率の料金の目安
距離制運賃率の計算方法に関してですが、1回の引越しの際の移動距離によって決まります。
100㎞ 以上 | 150㎞ 以上 | 200㎞~ 500㎞ 20㎞毎 | 500㎞ 以上 50㎞毎 | |
---|---|---|---|---|
1t車 まで | 28420円 | 33120円 | 2090円 | 5240円 |
2t車 まで | 31430円 | 36710円 | 2320円 | 5820円 |
3t車 まで | 33580円 | 39180円 | 2470円 | 6200円 |
4t車 まで | 35810円 | 41860円 | 2640円 | 6640円 |
5t車 まで | 39670円 | 46340円 | 2930円 | 7340円 |
6t車 まで | 43550円 | 50870円 | 3230円 | 8050円 |
8t車 まで | 49140円 | 57400円 | 3640円 | 9060円 |
10t車 まで | 54480円 | 63680円 | 4040円 | 10100円 |
12t車 まで | 56360円 | 65830円 | 4180円 | 10430円 |
参考:関東運輸局
実費
見積もり書に記載されている実費には、以下のようなものがあります。
荷物の積み込み、積み下ろしの人件費
荷造りの人件費
トラックなどの車両費
梱包資材費
高速道路料金
以下に説明していきます。
荷物の積み込み、積み下ろしの人件費
荷物の積み込み、積み下ろしの人件費とは、引越しの荷物を積み込んだり、積み下ろしたりする際に必要な人件費になります。
人件費の相場の目安は以下になります。
使用 トラック | 人数 | 1人の 人件費 | |
---|---|---|---|
2DK | 2~ 4t | 2人~ 3人 | 13000~ 19000円 |
3DK | 4~ 4tロング | 2人~ 4人 | 13000~ 19000円 |
4LDK | 4tロング ~10t | 3人~ 5人 | 13000~ 19000円 |
参考:関東運輸局
荷造りの人件費
荷造りの人件費は、引越し業者に家具や家電、本などをダンボールに詰めたりする作業を依頼した場合の作業料になります。
荷造りの人件費の相場の目安は以下になります。
使用 トラック | 人数 | 1人の 人件費 | |
---|---|---|---|
2DK | 2~ 4t | 2人~ 3人 | 13000~ 19000円 |
3DK | 4~ 4tロング | 2人~ 4人 | 13000~ 19000円 |
4LDK | 4tロング ~10t | 3人~ 5人 | 13000~ 19000円 |
参考:関東運輸局
トラックなどの車両費
トラックなどの車両費は、トラックの使用料と引越しの荷物を運搬する費用も含まれます。
トラックなどの運搬費の相場の目安は、以下になります。
使用 トラック | 諸資材料 (運搬費含む) | |
---|---|---|
2DK | 2~ 4t | 25000~ 60000円 |
3DK | 4~ 4tロング | 35000~ 80000円 |
4LDK | 4tロング ~10t | 60000~ 100000円 |
参考:関東運輸局
梱包資材費
梱包資材費は、引越しの荷造りなどの際に、ダンボールやひも、ガムテープなどを引越し業者さんに調達してもらった時にかかる諸経費になります。
費用は、市販のものより少々割高で、資材の運搬料も別途で5000円~7000円かかる場合があります。
梱包資材費の相場の目安は、以下になります。
品目 | 金額 |
---|---|
ダンボール(小) | 200~400円 |
ダンボール(中) | 200~500円 |
ダンボール(大) | 300~600円 |
和服ケース | 300~700円 |
エアーキャップ | 3000~7000円 |
ガムテープ | 150~500円 |
布テープ | 300~600円 |
ビニールひも | 500~1600円 |
参考:関東運輸局
割増料金
引越しする時期によって繁忙期、土日祝日、対応時間などで割増が加算されます。
見積もり書に記載されている割増料金とは、土日祝日などのように割増が加算された料金の事です。
この割増料金に関しては、各引っ越し業者によって金額設定が異なります。
割増料金に関しては、以下のようなものがあります。
繁忙期割増
土日、祝日、休日割増
対応時間、深夜割増
冬季割増
割増料金の目安
割増の対象 | 割増の割合 |
---|---|
繁忙期割増 | 通常期に比べて 30%~50%割増 |
土日、祝日、休日割増 | 平日に比べて 20%割増 |
対応時間、深夜割増 | 日中の時間に比べて 30%割増 |
冬季割増 | 通常期に比べて 20%~30%割増 |
業者によってどれだけ割増されるかは、違ってきますが、引越しの依頼が集中しやすい時期や特別な日時などは、料金が高めに設定されています。
休日とか意外と料金が高くなるので避けたいところだね!
付帯サービス(オプション料金)
付帯サービス(オプション費用)はオプションを申し込めば、追加される費用です。
オプション費用も実費と同様、業者ごとに料金設定が異なります。
そのため引越し料金を安く抑える上では重要な項目となると言えるでしょう。
引越し業者選びをする時にはオプション費用がどれくらいするのか、一度確認しておくことをおすすめします。
オプション料金に関しては、エアコンの取り外し、取り付け、洗濯機の設置、ピアノや仏壇の輸送、ベッドの輸送でクレーン車を使った場合、ハウスクリーニングなどがあります。
各業者さんごとに様々なサービスがあります。
エアコンの取り外し、取り付け
洗濯機の設置
アンテナやテレビの取り付け
ピアノの輸送
車、バイクの輸送
仏壇の輸送
クレーンの使用
ハウスクリーニング
オプションサービスを追加した場合は、引越しの基本料金とは別に料金を支払うことになるので、オプションサービスをつければつけるほど、引越し料金は高くなるでしょう。
エアコンの取り外し、取り付け費用
取り付け、取り外し 費用 | |
---|---|
ヤマトホーム コンビニエンス | 取外し8000円~ 取りつけ12000円~ 着脱パック27000円~ 新設パック20000円~ |
アート引越し センター | 15000円前後 |
サカイ引越 センター | 20000円前後 (市外は別途見積もりが必要) |
洗濯機の取り外し、取り付け費用
取り外し | 取り付け | |
---|---|---|
全自動洗濯機 | 1,500円~ | 3,000円~ |
ドラム式洗濯機 | 3,000円~ | 7,500円~ |
洗濯乾燥一体型 | 3,000円~ | 3,000円~ |
BS、CSアンテナの取り付け、取り外し費用
取り外し | 取り付け | |
---|---|---|
BS、CS アンテナ | 5,000〜10,000円 | 10,000〜20,000円 |
テレビ、DVD/ブルーレイ配線の費用
料金 | |
---|---|
テレビ 配線 | 3,000〜5,000円 |
DVD ブルーレイ 配線 | 3,000〜5,000円 |
車、バイクの輸送の費用(陸路)
距離の目安 | 陸送費相場 | 所要日数 |
---|---|---|
近隣の場合 2~3時間の 移動 | 1~2万円 | 1~2日 |
遠方の場合 5~10時間の 移動 | 3~10万円 | 4~5日 |
ピアノ、エレクトーンの引越し費用の相場
距離 | アップライト ピアノ | グランド ピアノ | エレク トーン |
---|---|---|---|
~10km | 18,200円 | 31,417円 | 13,000円 |
20km | 20,150円 | 33,800円 | 14,300円 |
30km | 22,100円 | 39,260円 | 17,333円 |
40km | 23,400円 | 39,867円 | 17,550円 |
50~ 79km | 27,950円 | 49,400円 | 22,100円 |
80~ 99km | 34,450円 | 61,100円 | 27,300円 |
100~ 120km | 37,700円 | 67,340円 | 31,525円 |
仏壇の引越し費用の相場
費用 | |
---|---|
入魂、抜魂の 費用相場 | 10,000〜30,000円 |
仏壇引っ越し 費用相場 | 10,000〜20,000円 |
クレーンの相場
クレーン費用 | |
---|---|
1点 | 15,000~20,000円 |
2点~ 3点 | 20,000~30,000円 |
オプション費用も積み重ねると、結構な額になるので、抑えられるものは出来るだけ、抑えたいな~
下記の記事を読んでいただくとオプション料金を安くする方法を紹介しています。
見積もり書を確認する際の注意事項
引越し業者に見積もり書を作成してもらったら、以下の点を注意して確認してみましょう。
総額費用だけで引越し業者を決めない
引越し業者選びをする際に最もよくしてしまうのが、引越し料金の総額費用だけを見比べてしまうことです。
総額費用は見積もり書をもらうとどうしても最初に目が行ってしまいがちですが、金額面だけを見て引越し業者を決めるのはよくありません。
総額費用の内訳はしっかりと確認して、どの作業やどの内容にいくらくらいのお金がかかっているのか?をあらかじめ確認しておくことをおすすめします。
引越し日時、積み下ろし場所などは見積もり書でしっかりと確認しよう
見積もり書を請求したら、引越し予定日、時間、荷物の積み地、降ろし地を確認しておきましょう。
引越し予定日が間違っていたら大変です。
また作業開始時間、作業終了時間、トラック到着時間なども明記されているのでチェックしておきたいです。
引越し業者によっては引越しする時間帯を変えることで、引越し料金が安くなることがあります。
例えばフリー便であれば、時間指定のないプランになっているので、午前便や午後便に比べるとリーズナブルな値段設定になっています。
また引越し搬送途中に立ち寄る場所がある場合には、引越し見積もり書に記載があるか確認しておきましょう。
もしも引越しが長期離になる場合は、当日に搬出、搬入が出来ない場合もあります。その場合は、搬出日はいつになるか?
搬入日はいつになるか?をしっかりと確認しておきたいです。
搬入日は翌日以降になることもあるでしょう。
トラックのサイズ、作業スタッフの人数も見積もり書で確認しておこう
見積もり書の内訳をみる時に、作業スタッフの人数やトラックのサイズなども記載されているのでチェックしておきましょう。
トラックサイズの台数、作業スタッフの人数は引越し料金が決まる大切なポイントとなります。
トラックのサイズが小さいと感じたり、台数が少ないなと思った時には注意が必要です。
特に積み切りと記載されている引越し見積もり書の場合、トラックに入るだけの荷物しか積んでくれません。
トラックに積めるだけの量しか運ばないというプランの場合、荷物が多すぎるとその荷物は運んでくれなくなってしまうので自分で運ぶことになるか、別途追加料金を支払って運んでもらうことになるので、非常に料金が割高になってしまいます。
作業スタッフの人員というのは、部屋の大きさではなく、トラックの大きさによって変わってきます。
2トンロングトラックであれば作業スタッフは2人になります。
エレベーターがないマンションであれば作業スタッフの人員は増えて3人程度になるでしょう。
引越し業者によって大切な1件あたりの作業時間
引越し見積もり書の内訳をみるとどの作業やどこに料金が発生しているのかがよく分かります。
引越し料金の基本料金はトラックのサイズ、スタッフの人数で決まってきます。
さらに作業時間も重要な要素の1つなのです。
作業時間とは引越し作業を始めてから終わるまでの時間を指します。
通常引越し業者は各トラックサイズとスタッフの人数で荷物の積み下ろしにどれくらいの時間がかかるのか、その目安時間を設定しています。
単身者の引越しであれば150~180分程度で見積もりされて見積もり書が作成されます。
これは積み作業が60分前後、移動40分、卸作業が60分というイメージで。
この1件の引越しにかかる作業時間は、引越し業者にとっては非常に重要な項目です。
作業時間によってそのトラックが1日でどれだけ引越しができるかが決まってくるのです。
短い引っ越し作業で完了するケースであれば1日に何軒かの引越しが可能になります。
一方引越し時間が長くなってしまう引越しの場合、引越し業者としても効率が悪くなってしまうので、引越し費用はどうしても高くなってしまいがちです。
オプションサービスの有無で引越し料金は変わってくる
引越し料金見積もりは引越しの基本作業とオプションサービスよって分かれています。
基本作業には搬出、搬入、輸送、積み下ろし、養生など引越しには欠かせない作業が含まれています。
オプションサービスは、荷造り荷ほどきサービスやエアコンの取り付け、取り外し、ピアノの輸送などです。
このようなオプションサービスを追加すると、基本料金に上乗せしてオプション費用を支払うことになります。
支払い方法はどのようになっているか?確認しておこう
引越しの支払い方法は、多くの引越し業者では現金支払いのみの対応となっているところもほとんどです。
現金支払いになる場合には、銀行や郵便客に行ってお金をおろしておくようにしましょう。
現金で支払う方には、いつまでに用意しておくのがよいのか?などをチェックしておきたいですね。
また引越し元払いの場合もあれば、着払いの場合もあります。
転勤に伴う引越しで会社が負担してくれる場合には会社請求になります。
その他、現金支払いではなく、クレジットカードに対応している場合や振り込みが可能な場合もあります。
まとめ
引越し業者によっては引越し見積もりには違いがあります。
見積もりの金額は見積もり書と同じ条件であっても、引越し業者の配車や空き状況によっても金額は変動します。
おおまかな料金把握の参考になるでしょう。
見積もり書は各引越し業者によって様式は異なりますが、ポイントをおさえて確認すれば、分かりやすいでしょう。
内訳をしっかりと確認して納得いく引越し業者選びをするとよいでしょう。
オススメ引越し一括見積もりサイト2選!
オススメ1位 引越し侍
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オススメ2位 SUUMO引越し
見積もりの際にしつこい電話営業が嫌な方。
電話よりもメールだけでやり取りをしたい方にオススメ。
たった30秒で引越しの見積もりが可能です。
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