仏壇の移動、引越し

仏壇 引越し

罰当たりにならないために!正しい仏壇の引越し方法を知ろう

目次

正しい仏壇の引越し方法を知っていますか?

仏壇の引越し01
引越しは荷物の内容によって大変になるケースと、手軽に引越しできるケースがあります。
ここでは荷物の中でも「仏壇」がある場合、どのように引越しをしたらよいのかを考えてみましょう。

仏壇って引越しできるの?

引越 安子さん

仏壇って、動かしてはいけないイメージがあります。

教得 太郎さん

実際、基本的には仏壇は移動させてはいけないものとして認識されていますね。

引越 安子さん

では、引越しの時はどうするのですか?

教得 太郎さん

もしも引越しなどで仏壇を移動させなければいけない場合には、引越しをする前にまずは「魂抜き」と呼ばれる儀式を行ってから引越しを行うことになります。

魂抜きをして引越しをした後には、魂入れを行うことで元の仏壇と同じ状態になります。
ただこれは仏教の話であり、浄土真宗においては魂という概念はありません。
そのため仏壇を引越しする際に、魂抜きや魂入れなどの呼び方をする事はまずありません。
ただ別の呼び名で遷座抱擁や遷仏法要などと呼んで、魂入れや魂抜きと同じような法要を行ってもらう必要があります。

仏壇引越し時に必要な魂抜きと魂入れとは?

引越しで仏壇をどうしても動かさなくてはいけない時には、仏壇の魂抜きと魂入れが必要となります。

魂抜きと魂入れは、宗派やお寺によって違いがあります。
この作業は自分の宗派の僧侶に依頼するようにしましょう。
自分がどのような宗派なのかどうかを知ることが重要ですので、まずは宗派を確認して、その宗派のお寺に相談してみましょう。
仏壇の引越し02引越し前に行うのが魂抜きです。
魂抜きをした後、引越しをして仏壇を移動させます。
仏壇を移動させてから魂入れをおこなえば完了です。

魂抜きや魂入れは引越しとは別に料金がかかってきます。
僧侶を呼んで行ってもらうので、交通費やお茶代、お布施を支払うのが一般的と言われています。

お布施の金額は、まちまちですが1~3万円前後が相場と言われています。
どうしても金額が分からないという時には、お寺に直接電話して確認した方がよいでしょう。
電話で相談すると答えてくれるケースも多いです。

また魂入れ、魂抜きとは別に仏壇の引越しがある場合、特殊な荷物の引越しになるため、引越し業者に追加料金を支払わなければいけなくなることもあります。
引越し料金の追加費用はまちまちですが、1~2万円程度の追加になるケースが多いでしょう。

魂抜き・魂入れの手順とは?

魂入れ、魂入れはお寺の僧侶にお願いして行ってもらうものですが、依頼すればすぐにできるというわけではありません。
まず仏壇を移動させる、つまり引越しをする1ヶ月前にはお寺に連絡をして、魂抜きの予約をしておくべきでしょう。
余裕をもって魂抜きができるように準備しておきましょう。

魂抜きは、引越し当日に行うのでも特に問題はありませんが、引越し当日はバタバタしてしまうことも多いため、当日に行うよりも引越し前に事前に行っておく方がよいでしょう。
引越しの1週間前~前日くらいに行っておくことをおすすめします。

魂抜きが終わり、仏壇を新居に移動させたら、魂入れを行うようにしましょう。
魂抜きをしてもらった僧侶に依頼するのが一番理想的ではあるものの、長距離引越しになった場合、その僧侶に来てもらうのが大変になってしまうことも多いです。
その場合、引越し先のお寺の僧侶に依頼することになるでしょう。
魂抜きをしてもらった僧侶に、新居先のお寺を紹介してもらうのもよいと思います。

魂抜き・魂入れをする時に必要なもの数珠、生花、線香、ろうそく、お布施

仏壇移動で魂抜き・魂入れが必要なケースとは?

仏壇を移動させる場合、魂抜きや魂入れが必要な場合もあれば、必要ない場合もあります。
まず引越しでは、魂抜き・魂入れは必ずセットで行います。
また、仏壇を買い替える時にも魂抜きと魂入れは必要となります。

同じ敷地内にある別家屋、離れなどに移動する場合も、引越しと同じように考えますので、引越しと同様に魂抜き・魂入れが必要となります。
同じ敷地内の移動であれば、魂抜きと魂入れは通常1日で済ませることができるでしょう。

同じ家の中での移動であれば供養は不要になります。
一戸建ての2階から1階へ、洋室から和室への移動の際は、魂抜き・魂入れの供養は必要ありません。
また同じ部屋の中でレイアウトを変える場合も、供養は一切必要ありません。
仏壇の位置を少しずらして横へ移動させたり、向きをかえたりする場合も特に供養は必要ありません。
仏壇の引越し03

仏壇を同じ家の中で移動する場合は、下記記事をご確認下さい。

仏壇の運搬方法について考えよう

基本的に、魂抜き・魂入れは、部屋だけの移動、つまり外にださずに部屋を変える程度の移動であれば、魂抜きや魂入れをわざわざ行う必要はありません。
魂抜き・魂入れを行うのは、家から外へ出す時です。

小さい仏壇であれば、わざわざ引越し業者に依頼しなくても自分で運ぶことができる場合もあるでしょう。
小さい仏壇ですぐに運べるようなサイズであれば、どのような移動方法がよいのかを考えてみるのもよいでしょう。

  1. 業者に依頼する方法(仏壇輸送に慣れている業者など)
  2. 仏壇を購入した仏壇店に依頼する方法
  3. 自分で運ぶ方法
    この3つの輸送方法のうち、どの方法で移動するのかを決めておくことは非常に大切です。

また仏壇の種類によって、自分で運べるタイプとそうでないタイプがあります。

金仏壇の場合

持つ場所などが決まっている仏壇のタイプになるので、素人が良く分からずに輸送してしまうと金仏壇が壊れてしまう可能性もあります。
壊れてしまうと修理費用もかかってしまうので、無理に自力で運ぶのではなく、専門業者や仏壇を購入したお店に依頼した方がよいでしょう。

唐木仏壇の場合

壊れにくい作りになっているので、素人でも2~3人程度いれば移動することは可能です。
仏壇を購入したお店に依頼するのが一番確実で安全な方法にはなりますが、購入した店舗が必ずしも仏壇の輸送に対応してくれるか?というとそうではありません。
仏壇を購入する際には

  • 仏壇の移動の時にサポートしてくれるのか?
  • 仏壇の引越し時にどのくらいの費用がかかるのか?
    などを確認しておくことをおすすめします。

仏壇の引越し時の荷造り手順と注意点とは?

引越 安子さん

引越しをする時に仏壇をどうやって運べばいいのかわからないので、途方に暮れています。

教得 太郎さん

仏壇は値段も高価ですし重量もあるので、簡単には運び出せません。

引越 安子さん

それに、仏具や飾り物などの小物も多いし、そもそも仏壇の構造自体が良く分からないんです。

教得 太郎さん

仏壇の引越し作業についてお悩みの方は、次のような点を参考にしてください。

仏壇を引越しする時には、仏具と照明、飾り物など、別々に梱包しておくとよいでしょう。
取り外せる部位は取り外して、箱などに1つにまとめておくと無くさないですし、元に戻す時に分かりやすいでしょう。
どこにどの仏具が置いてあったのかが分かるように梱包しておくとよいでしょう。
仏壇から外せない場合には、衝撃吸収用の梱包資材を使って包んでおくのがおすすめです。

仏壇の中でも高価なものは別梱包しておくと安心です。
位牌、ご本尊、仏具などが値段が高い場合には、ダンボールに詰めて万が一引越しの移動によって故障しても補償が受けられるケースはほとんどありません。
そのため高価な、位牌やご本尊や仏具など、金額が効果な仏具に関しては、ダンボールに詰めて引越し業者に依頼するよりも自分の手で直接新居に運んだ方がよいよいでしょう。

また引越しの際には、仏壇の運搬でいくつか注意しておかなければいけない点があります。
まず出し入れの順番があります。
仏具は出し入れの順番に正式な作法があります。
旧居を先に出た場合、最初に新居に入るのも、仏壇が望ましいと言われています。
引越し業者の中にはそのような作法守らずに適当に輸送してしまう人もいるので、自分で運ぶ方がよいかもしれません。

また積荷の方法ですが、基本的に引越し業者や専門業者が全ておこなってくれます。
仏壇は横にするといけませんので、立てたままの状態でトラックに積み、倒れないように固定しておくことをおすすめします。
仏間におさめている特に大きな仏壇に関しては、専用車で運んでくれることも多いでしょう。

仏壇や仏具は非常に大切なものになるので、細心の注意を払って運ぶ必要があります。
引越し業者以外にも仏壇専門の業者でも搬出を手伝ってくれるサービスもありますので、自分が信頼できる業者に依頼するのがよいでしょう。

仏壇の引越しを自分でやる時のポイントとは?

仏壇の引越しを自分で行う!という場合には、次の5つのポイントを押さえておくとよいでしょう。

  1. 仏壇のサイズ、設置場所のサイズを測ること
  2. 搬出口と搬入口の採寸をすること
  3. 仏壇の魂抜きと魂入れをおこなうこと
  4. 仏壇を丁寧に梱包すること
  5. 仏壇の飾りつけを覚えておくこと

特に仏壇のサイズによっては、自力で運べない場合もあります。
高さ150㎝以上、幅70cm以上、奥行き60㎝以上の仏壇サイズの場合、個人で運ぶには危険レベルです。
仏壇の引越しを引越し業者や専門業者に依頼すると2~5万円程度の費用がかかるので、節約するために自力で運ぼうとする人は少なくありませんが、無理はしないようにしましょう。

移動以外で仏壇の供養が必要になるケースはある?

仏壇を引越しする時には供養が必要ですが、引越し以外でも仏壇の供養が必要になるケースはあります。
仏壇の魂抜き・魂入れなどの供養が必要なのは、仏壇の処分、位牌の処分、仏像・脇侍軸、遺影、人形などの処分時です。

その他仏壇以外で供養が必要になってくるのは、お墓の建て替えやリフォームなどの改装、お墓の移転、引越し、お墓の解体処分、墓石本体への戒名追加などがあります。

仏壇の移動、クレーンによる吊り上げ作業に関しては、下記記事をご確認下さい。

正しい仏壇の引越し方法についてまとめ

仏壇の正しい引越し方法を知っている人はそう多くないと思います。
しきたりや儀式などの決まり事や、運搬について細心の注意が必要な仏壇の引越し方法についてまとめました。

  • 「魂抜き」「魂入れ」をおこなう
  • 自分の家の宗派を把握しておく
  • 儀式は僧侶にお願いする
  • 引越し先のお寺について調べる
  • 仏壇の運搬方法を決める
  • 仏壇や仏具の梱包は丁寧かつ厳重に

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